>パレットにツメ(フォーク)がうまく入らない。ヒビがある。摩耗している。

消耗品 フォークの摩耗限界を超えて使用を続けると、規定重量の荷物を持ち上げる際に、折れてしまう恐れがあります。 先端が摩耗し、刃物のようにとがった状態で使用すると、パレットや商品にキズが付く恐れがあります。

交換目安007200(h)(約3年)

フォークリフトの要であるフォークも、実は消耗品です。
長期間の使用や、フォークに負荷のかかる荷役作業を続けていると、徐々に摩耗や劣化が発生し曲がりが生じて、フォークがパレットにうまく入らなくなったり、最悪の場合は折れてしまうことがあります。

フォークの強度は基準中心に最大荷重を載せた時の安全率が3倍以上であることが「フォークリフト構造規格」によって定められています。また、左右のフォークを合わせた時の段差は15㎜以内、広がりは10㎜以内の基準値もあります。フォークは使用により摩耗や亀裂が発生する可能性があり年次検査での点検が義務付けられています。

交換時期を過ぎても使用し続けると...

先端が摩耗した状態。刃物のようにとがっています。

先端が摩耗した状態。刃物のようにとがっています。

ここまで摩耗すると大変危険です。

ここまで摩耗すると大変危険です。

薬剤を使い、ヒビをチェックします。

薬剤を使い、ヒビをチェックします。

薬剤を塗布した部分を拡大した写真。これは、ヒビのない状態です。ヒビがあると黒い線が浮かび上がります。

薬剤を塗布した部分を拡大した写真。これは、ヒビのない状態です。ヒビがあると黒い線が浮かび上がります。

フォークは図の3点を基本に点検します。

フォークは図の3点を基本に点検します。

そのまま使用していると、フォークに曲がりが発生し、左右の高さが合わなくなり、パレットに差し込んだ時にガタツキが発生します。
また、負荷の限界を超えたときにフォークが折れることがあります。

また、先端が摩耗すると写真のように鋭い刃物のような状態になります。
人体に接触した場合、重大な事故に繋がりますので、すぐに使用を中止し販売店にご連絡ください。

年次検査にはフォークのクラックチェック(ヒビ割れ検査)の項目があります。
年に1度は検査を受け、フォークの状態を点検し安全に使用できるようにしましょう。