日々の点検や、定期的な検査をすることで、フォークリフトを安全に使用したり、より長く使用することができるようになります。交換時期が過ぎた部品を使用し続けていると、フォークリフトの重大な故障を引き起こしてしまう恐れがあるので、必ず適切な時期に交換してください。

運転や点検中に「気になったこと」は、フォークリフトの状態を表す重要なサインです。ささいなことでも、重大な故障に関係していることがあるので、お気づきの際には、お気軽に「お問い合わせ」ください。





定期交換部品・消耗部品および油脂類概略図




アワーメーターとは?

フォークリフトには、メーター付近にアワーメーター(H/M)と呼ばれるカウンターが付いています。これは、稼働時間をカウントするもので、エンジンをかけた時(バッテリー車はキーオンした時)からエンジンを切るまでの時間をカウントしています。フォークリフトは自動車と異なり、長い距離を走る車ではないので、どのくらいの時間稼働したかによって、使用頻度を把握しています。

フォークリフトの法定耐用年数は?

フォークリフトの法定耐用年数は4年です。


時期ごとのトラブル

アワーメーター
の目安(年月)
内容
000000
(年月)
購入

001200
(6ヶ月)

エンジンオイルの交換をいつしたか覚えていない

  • オイルの量や色を確認しましょう。
  • 劣化したオイルを使用しつづけると、最悪の場合エンジンが焼き付いてしまうこともあるので、定期的に交換しましょう。


002400
(1年)

前よりも速度が遅くなった気がする

  • タイヤの溝の減り具合を点検しましょう。

ブレーキのききが悪い

  • ブレーキ部品周辺でオイルが漏れていないか点検しましょう。
  • ブレーキフルードが劣化していないか点検しましょう。


004800
(2年)

ホースにオイルがにじんでいる。地面にオイルのシミがある

  • ホースや部品の間からからオイルが漏れていないか点検しましょう。


007200
(3年)

チェーンがたるんできた

  • チェーンの伸び限界を超えて使用し続けると、チェーンが切れて事故につながる恐れがあります。

パレットにツメ(フォーク)がうまく入らない。ヒビがある。摩耗している。

  • フォークの摩耗限界を超えて使用を続けると、規定重量の荷物を持ち上げる際に、折れてしまう恐れがあります。
  • 先端が摩耗し、刃物のようにとがった状態で使用すると、パレットや商品にキズが付く恐れがあります。

定期交換部品・消耗部品および油脂類について

定期交換部品とは、安全を確保していただくためにトヨタが定期的な交換を推奨している部品のことです。定期交換部品・消耗品および油脂類ともに時期を超えてご使用いただいた場合、事故または車両の故障に結び付くことがあります。

指定の時期になりましたら、これらの部品を必ず交換していただきますよう、お願いいたします。

自賠責保険に加入しましょう

フォークリフトが自賠責に加入する場合には大きく2種類のパターンがあります。ひとつは、公道を走ることができるように、ナンバーを取っている場合。公道を走るためには、自賠責保険の加入が必須となります。もうひとつのパターンは、作業場の構内を専用に走るフォークリフトの場合。この場合には任意の加入となります。任意の加入ということにはなりますが、作業場のような場所であれば従業員以外の「自社以外の人間(第三者)」が構内で作業をしている可能性があります。自賠責保険に加入しないまま構内を走行し、「第三者」にけがをさせた場合は、業務上の賠償が発生する恐れがあります。その場合の賠償金は、「会社」が責任を持ち、支払いをすることとなります。また、「第三者」がフォークリフトを運行し、誰かにけがをさせることが起こると、その賠償は運転している第三者になります。賠償責任を会社または個人で負う場合がありますので、できるだけ「自賠責保険」はフォークリフトであっても加入することをお勧めします。営業スタッフまでお気軽にご相談ください。

もしも、異変を発見したら!

点検時にフォークリフトに異常を確認した場合には、下記のページをご確認のいただきまして、担当営業所までご連絡ください。